【死ぬかと思った出産の体験談2】【入院から陣痛・出産まで】

childbirth-story
出産

こんにちは、”あな”です。

今回は出産のための入院をしたところからのお話です。

入院までのお話はこちらです。

https://child.ananone.com/childbirth-hospitalization/

出産って十人十色でいろんなお産があると思うのですが、

私の中でのイメージは
[分娩台の上で陣痛に耐える→出産]
という漠然とした流れでした。

実際には、
[入院ベッドで陣痛に耐える→子宮口が全開になるまで耐える→分娩台で踏ん張って出産]
でした。

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入院しましょうと言われ、連れて行かれたのは
ビジネスホテルのような個室でした。

その個室で、
1人でただひたすら陣痛の痛みに耐え続ける時間を過ごしました。

(ここで12時間も陣痛に耐えることになるとは・・・・・)

お産までまだまだだとの判断からか、
数時間に1回だけ助産師さんが様子を見にきてくれました。

定期的に押し寄せてくる猛烈な腹痛に全く耐えられず、
悲鳴をあげて苦しんだり、
枕や布団をこれでもかと握りしめて食いしばりました。
(握りしめすぎて出産後には腕が筋肉痛)

ナースコールをして「もう無理です!」「耐えれません!!」
幾度となく弱音を吐きまくりました。

通常の生活において、
生理痛や頭痛などの痛みがあると
薬や点滴などで緩和させることができるので、
痛みに耐え続けることってそうないんですよね。

だからこそ、
痛みに耐え続けること自体にも動揺していました。

ただお産とはきっとこういうものなのでしょう・・・
助産師さんは当たり前のように平然とした様子。

食事も水分もろくに摂れておらず、
体が痙攣し出し、そんな痙攣する自分の体に恐怖も感じましたが
そんな様子を助産師さんは気にする素振りは全くなく。

夜中3時頃に6センチと言われ、早いかもねーと言われて期待したものの、
そこから全く広がらないどころか、狭くなったりしました。
(狭くなることもあるそう)

お産の流れがよくわかっていなかったのですが、

子宮口が全開(10センチ)になるまで
ただひたすら長い呼吸をして耐えるしかない
とのこと。

痛みが激しく
ぜぇぜぇ荒い息になりがちだったのですが

そうではなく、

ろうそくの火を消す様にしっかり吐いてと言われ続け、
これが想像以上に難しいんです・・・。

ぜぇぜぇしすぎで唇が乾燥して砂漠の様に

破水もしない。

腰も激痛。

生きていられない。

お腹の中にいて
これまでずっと一緒に過ごして、
動いたり蹴ったりしゃっくりしたり・・・
一緒にお風呂に入ったり
話しかけてたまに蹴り返してくれたり・・・

そんな愛しい我が子を産むためには
耐えるしかないのだけれど、

にしても辛すぎて

意識を失いたい、死ぬかも・・・

1人で耐えることに心寂しくもなり、
たまにきてくれる助産師さんの手をガッツリつかんで
離さないような迷惑行為にも走る始末でした。

こんな辛い時はやっぱり人肌のありがたみを感じます。

だけれど助産師さんの内診は異常なまでに痛くて容赦ないです。

明け方が近づき、
睡魔と痛みに交互に襲われました。

10時頃になると、
やっと先生に見てもらえることになり、
死に物狂いで内診室に移動し、
気付いたら人工破水をされていました。

そこからまた個室に戻り、再度痛みに耐える時間が続きました。

そして破水で私は全身羊水まみれのびちゃびちゃな体に

びしょ濡れでひんやり気持ち悪いものの、そんなのもはやどうでもいい。

早く子宮口ひらいてくれー!!の一心でした。

子宮口開かないとお産に進めないから・・・。

そしてやっとのやっとのやっとで子宮口全開になったお昼11時半。

その段階で痛みが一区切りし、命拾いしたと思いました。

そこからは分娩台でうんちを出す時みたいに踏ん張っていきました。

前日の夜ご飯以来、
何も食べていなかったから約18時間の絶食を経て迎えた踏ん張りタイム。

力を入れようにも、
もうエネルギーはとっくの昔にすっからかんで力が全く入りません。

助産師さんたちが褒めつつ励ましてくれるものの、
なかなか踏ん張っても頭が出てきません。

すると、パチン、パチンっという音とピリッとした痛みがお股から、、、

気付いたら会陰切開されていました。

そのあたり、もう意識朦朧です。

もうなにがなんだかわからない中、

こっちを見て、と言われて見ると、

自分のお腹からじゅるじゅると赤ん坊が出てきました。我が子?

目に入ってきたのは、頭が三角定規のように後頭部が尖っている赤ちゃん。

数日後に聞いて知ったのですが、
吸引分娩されていたとのことでした。

その赤ちゃん、半身が私から出たところで、

「オギャーーーーー!!!!!」と泣きました。

キョトンとする私。

正直、それまでお腹に1人の子がいる実感がいまいち理解できていなかったので、

本当に子供がいた・・・という不思議な感覚がしました。

やっとお産が終わった・・・
赤ちゃんも泣いていて無事そう・・・
私、生きてる・・・

いろんな思いが駆け巡りました。

入院から14時間が経過していました。

そして痛みから解放された!!

と思ったのはお産直後の10分ほどでした。
この麻酔が切れるまでの10分ほどは、
痛みもなく体の力も抜け、開放感でいっぱいでした。

我が子はというと、
体重計に乗せられた瞬間に
小便小僧のような見事なアーチを描いたおしっこを噴射(笑)

愛くるしい・・・・・♡

その後だっこさせてもらったり、隣にいるのを見るだけで、か、かわいい

想像を遥かに超える可愛さに驚愕しました。

かわいい、かわいいよう

産まれるまでの死闘はそう簡単には忘れられそうにないですが・・・

辛い不妊治療を経て、
お腹の中でこんなに大きく育ってくれて、ありがとう

続きはこちらです。

あなのね

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夫、息子と3人家族。 ぼんやりママの初めて子育ての記録、感じたこと、気づきなどを綴っていきます。 私自身が妊娠、出産、育児について完全に無知の状態だったため...

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